10月4日から7日まで、岩手にボランティアに行って来ました。
私自身がこのボラを通じて、体験した事や感じた事を書きます。
3話に分けてアップしますので、どうか最後まで読んで下さい。
現地の現状の写真が無いのは、写真撮影について被災地の方々に対し失礼があっては行けないと言う事で、現地で活動しているボランティア団体の方から、撮影は控えて下さいと注意がありました。
どうしても撮影したい方は、各作業場の班長さんの指示の元で許可が頂けます。
なので、このブログの写真は、作業が終わった後の仲間達との交流だけがアップされます。
私が今回お世話になったのは、
「不良ボランティアを集める会」です。
詳しくは
こちらをどうぞ。8月に愛ちゃんとハバオさんが、先に参加しています。
その時のレポは、
こちらをどうぞ。今回は総勢15名のメンバーで出発しました。
(女子6名、男子9名)
女子の大学生が2人参加で、後は全員一人参加です。
私は47年生きて来て、初めてたった一人でしかも3泊4日の旅に参加します。
間違え無く、人生の一大イベントの一つに入るでしょう。
みんな同じ思いを持つ仲間達なので、アッと言う間に仲良くなれました。
その中で、65歳の元看護師さんのSさんは、今回3度目の参加です。
事前に宿泊所での細かい事を教えて貰い、本当に助かりました。
片道13時間掛けて到着した場所は、
「遠野市総合福祉センター」です。
ここが
「遠野まごころネット」の拠点です。
遠野市の方々に提供して頂けたらしいです。
「遠野まごころネット」は、
こちらをどうぞ。沢山のボランティアさんが利用しているので、もちろんルールがあります。
タイムスケジュールも結構タイトです。
細かいルールを全員が守る事で、スムーズに作業が出来ます。
やはり、プロのボランティア団体は違うと実感しました。
センターに着くと、ホワイトボードには沢山の求人が貼ってあります。
メインは瓦礫撤去ですが、その他にも細かい作業が沢山あります。
体力に自信の無い方でも、全く問題ありません。
特にこれからは、仮設住宅での被災者さん達の心のケアーや交流の作業が、どんどん必要になって行くでしょう。
私は2日間しか無い日程の中で、被災者の方達と直接交流がしたいと思っていました。
初日は瓦礫撤去に参加して、2日目に「ふれあい」の方に参加しようと決めました。
初日、私が参加したのは、大槌町箱崎地区の瓦礫撤去です。
現地でも細かく班分けします。
作業内容が違うので、ここでも軽作業から体力勝負の作業まで様々です。
私はS木さん宅の、瓦礫撤去最期の仕上げに参加しました。
最終的には、基礎だけが残った状態に仕上げます。
何週間に渡り綺麗に撤去されたので、最期の仕上げは土を手で掘りながら出てくるモノを細かく分類しました。
家の持ち主から要請が来て、初めてボランティアが作業にかかれます。
なので、ぽつんぽつんと残された、津波の後そのままの家もあります。
作業前に、リーダーの方が言われました。
心の中で良いので、亡くなった方々に合掌してスタートして下さい。
この箱崎町は、とても気難しいと有名な場所です。
津波の後、殆ど何も残って居ない所からも、窃盗や強盗が有ったらしく、他の所からの人間が町に入るのを極端に警戒して居たらしいです。
初めは全く要請が無く、することは沢山あるのに手が付けられない。
撤退しようかと思っていた時、お盆前にお墓参りに来る人達の為に道を綺麗にしたらしいです。
(愛ちゃんとハバオさんが参加した時にした作業です)
それを境に、地元の方達が心を開いてくれて、今はお昼に差し入れがあったり、要請があるらしいのです。
私達もこの日、沢山のお刺身を頂きました。
本当に美味しかった。
私達が綺麗にした場所は最終的には、全て更地にされるかも知れないとの事。
したことが無駄になるかも知れないけれど、ここで生活して居た方達の、心のケアーをするんだと言う気持ちで、作業して下さいと言われました。
S木さんはまだ、一度も津波の後、家を見に来ていません。
でも、きっといつか来られた時、綺麗に片付いた家を見て、少しでも気持ちが和らいでくれればと言う思いで、全員頑張って作業しました。
同じ班に学生の女子が4人いました。
聞くと学校の福祉の実習で、今年は被災地でボランティアになったらしです。
沢山参加してましたが、引率の先生が外人なので訊くと、
「シュタイナー学園」の生徒さんでした。
(
「シュタイナー学園」は、
こちらをどうぞ。)
「シュタイナー学園」にはかなり興味があったので、色々と聴けて楽しかったです。
寒いかもと思い防寒具を持って行きましたが、結局暖かくて全く必要無かったです。
作業中は、汗ばむくらいでした。
全ての班の作業が終了し、廃墟になった学校の屋上で、海に向かっての写真撮影だけが許されました。
こうやって、ぽつ~んと残ってる建物が、あちこちに少し残っています。

空き地には全て建物がありましたが、津波が全てをさらって行きました。
そしてこの更地にも、沢山の瓦礫があったそうです。
この景色を見ていると、涙が出て来ました。

バスで沿岸部を通りながら、まだ海に浮かんだままの家があったり、何から手を付ければいいのか分からない場所も沢山あります。
座礁した舟もそのままです。
宮城までは沢山のボランティアさんが来ています。
でも岩手に来るボランティアは少ないので、全然手が足りません。
岩手にも沢山のボランティアさんが来るように、是非言って下さいと切に訴えていました。
センターに戻ると、5時から全体のミーティングです。
そこで一日の作業の報告や連絡事項等が話合われます。
人手がもっと欲しい班の、人員の募集もあります。
全ての行程が終了した後は、私達不良は(不良ボランティアを略して)リーダー運転のバスに乗り、近くの銭湯へ。
ここはボランティアには、150円で解放してくれています。
汗を流しさっぱりした後は、遠野駅の近くの居酒屋で。

バスの中で自己紹介をしましたが、緊張もあり殆ど覚えていません。
ここで再度、全員で自己紹介が始まりました。
大学生が5人、会社のリフレッシュ休暇を利用して参加の方や、韓国から日本に来ている韓国人の参加、そして日本に数年住んでいるイギリス人と、国際色豊かでした。
お店の方にも、凄くよくして頂きました。
本当にありがとうございます。
センターに戻り、不良で一緒の私と同じ年齢の方と、ふれあい交流の募集を探し連絡を入れましたが、全て埋まってました。
残念!
明日も瓦礫に参加する事になりました。
バスの移動時間が往復3時間くらいで、20分作業して10分休憩が入ります。
現地での作業時間自体は、それほど沢山ではありません。
作業内容も過酷なモノでは無かったので、身体のダメージも全くありません。
明日もまた頑張って役に立とうと、決意も新たに眠りにつきました。